中村 仁政

教員紹介

その他 名誉教授

中村 仁政 (NAKAMURA Jinsei)

所 属その他名誉教授
専 攻英語音声学
生年等1934年 生
最終学歴 ミシガン大学大学院修士(M.A., University of Michigan, Ann Arbor, USA)
研究・教育

 中村仁政先生は、1967年4月に沖縄大学文学部英文科の講師に就任され、2004年3月に退任されるまで37年間にわたって沖縄大学で教鞭をとられた。

 先生のご専門は英語音声学で、日本人英語学習者の英語リスニング能力を伸ばすことを目的に、英語のリスニング能力を解明すべく研究を重ね、それを英語教育に生かしてこられた。

 先生によれば、リスニングの問題は、ただ英語を聞くために耳を訓練すればよいといった単純な考えでは解決できない。リスニングに関する能力には、言語的要因として、音素識別能力、文法力、語彙力、言語ストラテジー等があり、非言語的要因としては、背景知識、予測力、記憶力、非言語ストラテジー等がある。リスニングの行為それ自体は目で直接観察できない認知プロセスであるため、その研究は一筋縄ではいかず、先行研究も数多くあるが、リスニング能力については、未だ明確になっていないのが実状だそうだ。

 そうした中で先生の研究は主として言語的要因に関する領域で行われ、その成果は、先生の講義(英語音声学、専門演習I&IIなど)で活かされてきた。日本人英語学習者は個々の音声や語彙単位のミクロ的リスニングの学習に終始しがちであり、マクロ的な音声言語認識単位でもあるリズム・グループ単位のリスニングに比重を移さないかぎり、英語のリスニングは成功しないであろうというのが先生のお考えである。そうしたことから先生の最近の研究のテーマは、英語のリズム(Stress-timed rhythm)と日本語のリズム(Syllable-timed rhythm)の違いが日本人学習者の英語のリスニングに与える諸影響についての分析することである

 先生がリスニングの研究に本格的に取り組むこととなったきっかけは、1989年から2年近くにわたった米国カリフォルニア州のサンディエゴ州立大学での在外研究である。同大図書館や研究所にはリスニングに関する研究資料が豊富にあり、また客員研究教員として研究環境も申し分なく、充実した研究生活を送られたとのことである。しかし、研究に没頭するあまり目を酷使し、高速のエキスプレス・ウエイで遠近感がうまくつかめずあわや事故との危機も経験されたそうだ。こうした米国での研究生活のエピソードが聞けることも先生の講義の魅力だ。

大学運営

 27年間の沖縄大学での教員生活の中で中村先生は、教務部長(2度)、学生部長、図書館長、学校法人嘉数学園理事(2度)と大学運営にも力を尽くされた。またハワイ・パシフィック大学、カリフォルニア州のグロスモント・カレッジと沖縄大学との姉妹校提携の実現に力を尽くされたのも中村先生である。