組原 洋

教員紹介

その他 名誉教授

組原 洋 (KUMIHARA Hiroshi)

所 属その他名誉教授
専 攻法の比較文明論
学位(発行機関)学士(東京大学)
生年等1948年
モットー「小さな」問題は同時に「大きな」問題でもある。
研究・教育活動

 1972年に大学を卒業後、74年に司法修習を修了した。沖縄には79年に初めて来て、弁護士として活動していたが、80年から沖縄大学の専任教員になった。

 81年度から法人類学の講義を設置担当し、97年度に比較法文明論と改称して現在に至っている。この科目は、法をたんに条文だけで考えるのではなく、社会全体の構造の中で法の機能を考えていこうとするものであり、世界各地の法のあり方を比較の中で考えていこうとするものである。

 法人類学を設置してからしばらくは、個人的な興味から、アフリカ(81年)、ソ連とモンゴル(82年)、アメリカ(83年)と旅行した。85年度は1年間無給休職してブラジルに住んだ。87年春に中国に行ってみて、日本と中国とでは共通の素材は多いが、社会の構成の仕方は全然違うと思った。一方、沖縄にいる関係から、東南アジアのことも絶えず興味を持って眺めていて、旅行もしてきている。そういうことで、講義では、日本との比較の対象として、欧米と並んで、中国、東南アジアを取り上げることが多かった。

 88年度頃から個人に関わる問題がまとまって意識されるようになった。個人に関わる問題に接するうち、研究のためだけでなく、授業を運営することとの関連でも心理学をまとめて勉強する必要性を感じたので、90年度、明星大学の通信教育を受け、夏にはスクーリングにも出た。こういったことから「臨床」ということ、つまりは現場というものに関心を持つようになり、特に子どもの問題には興味を感じた。その延長で、生涯学習とか交通権とか、環境権、平和的生存権とかに興味を持つようになり、まとめれば「新しい人権」の問題への関心ということになった。

 そういう活動をしていたら、自治というものの大切さと、それが日本においていかに欠けているかを痛感させられてきた。地方分権とか、地域主権とかの主張は大きなうねりとなって今日に至っている。こういった流れの中で、96年度以来自治体学入門を設置担当してきた。

 2001年度に、学外研究でフィリピン・ミンダナオ島ダバオに住み、そこで主にバランガイという最小の地方行政単位と関係をもちながら調停裁判を記録したり、移動児童館活動や就学前児童のための施設を設置運営したりして来たほか、諸外国の図書館調査などを行ってきている。

著書

「親族・相続(詳説民事基本六法第8巻)」(友陣総合研究所・1992年)

「改革を続ける英国の図書館」(共著・リブリオ出版企画・2003年)

「オランダ・ベルギーの図書館」(共著・教育史料出版会・2004年)

「学力世界一を支えるフィンランドの図書館」(共著・教育史料出版会・2008年)

「旅の深層 行き着くところが、行きたいところ アフリカ、ブラジル、ダバオ回遊」(学文社・2013年)