梶村 光郎

教員紹介

人文学部 こども文化学科

梶村 光郎 (KAJIMURA Mitsurou)

所 属人文学部こども文化学科
専 攻教育学(教育史)
学位(発行機関)教育学修士(筑波大学)
生年等1950年
研究活動

 これまで(1)作文教育の歴史と実践、(2)標準語教育の歴史と実践、(3)教育雑誌に関する研究を柱にして研究を進めてきました。その理由は、日本における作文教育が、生活表現の教育として、フランスのフレネ教育やブラジルのフレイレの識字教育などと同様、教育改造の契機となる豊かな内容をもっているからです。そのことを地域に根ざした作文教育運動のなかで提起されてきた理論や実践に即して探求することが課題です。

 また、生活表現の教育の問題を考察する上で、どのような言語で生活を表現するかは大事な問題です。そういう観点から、近代日本の国語科教育を見ますと、地域の生活語である方言の否定・撲滅を図りながら進められてきたといえます。沖縄における「方言札」の問題はそのことを象徴的に示すものです。そうした歴史を踏まえると、方言を中心として営まれてきた地域の言語生活や言語文化を掘り起こしながら、必要な内容を国語科教育に付加していくことは国語教育をより豊かなものにしていく上で大事だと思います。そのような理由から、沖縄を中心とした標準語教育の歴史の解明も行っています。そして、これらの研究を進めるために、資料の発掘、復刻、紹介を行ってきました。しかし、十分やりつくせたとは言えません。今後も課題として引き続き行わなければならないと考えています。

教育活動

 学部で教育原理、島嶼教育論、初等国語科教育法などを担当。大学院で近代沖縄教育史特論などを担当。

所属学会

教育史学会、日本教育学会、関東教育学会、全国大学国語教育学会、日本国語教育学会。

学外活動

学外で認定講習会の講師(教育学)などを担当。南風原町教育委員会教育事務点検評価審議委員(会長)など。

著作・論文
  • ○『北中城村史第七巻 文献資料編』(「第四節 北中城の近代教育の歩み」を執筆)、北中城村役場、共著、2012年。
  • ○『国語教育総合事典』(「17.日記、日誌」を執筆)、日本国語教育学会、共著、2011年。
  • ○『復刻 沖縄教育』・『「沖縄教育」解説・総目次・索引』(「島袋源七文庫と『沖縄教育』のことども」を執筆)、不二出版、共編著、2009年~2011年。
  • ○「沖縄の平和と安全―こどもたちは、どのように表現しているのか―」、『作文と教育』(日本作文の会編)第799号、本の泉社、単著、2013年3月。
  • ○「山形の教育の伝統とフレネ教育―書くことによる教育を中心に―」、『言語文化論叢』(琉球大学言語文化研究会)第10号、単著、2013年3月。
  • ○「児童新聞『児童の産業』に関する一考察―綴り方作品を手がかりに―」、『沖縄大学人文学部紀要』第14号、単著、2012年3月。
  • ○「生活綴方におけるありのままの表現と対話―『言語活動の充実』と関わって―」、『作文と教育』第768号、本の泉社、単著、2010年8月。
  • ○「沖縄の標準語教育史研究―大正期の綴り方教育実践を中心に―」、『言語文化論叢』(琉球大学言語文化研究会)第7号、単著、2010年3月。