森永 佳江

教員紹介

人文学部 福祉文化学科

森永 佳江 (MORINAGA Kae)

所 属人文学部福祉文化学科
専 攻社会福祉学
学位(発行機関)教育学修士(福岡教育大学)
生年等6月7日生
モットー研究活動や教育活動に行き詰まったときは、安立スハルさんの短歌「神は無しと 吾は言はねど 若し有ると 言へばもうそれで おしまひになる」を唱えています。病める人の苦しさとその苦しさを歌にしてしまう強さを思い出し、私にはやるべきことがあると気持ちを奮い立たせています。
研究活動

 私は、優生思想という思想に興味関心を寄せています。優生思想とは、簡単に言えば、障害や病気を持つ人々を排除しようとする思想です。歴史的には、この思想により、多くの障害や病気を持つ人々が子どもを生めない身体にされてきました。手術を施されるのです。障害や病気を持つ人々が子どもを生めば、生まれてくる子どもも障害や病気を持つ確率が高まり、社会の「重荷」となる人々が増えると考えられていたからです。

 私は、この思想はとても恐ろしいものだと考えています。しかし、障害を理由にした中絶が行われるなど、歴史的事象と大して変わらぬ現状があります。また、五体満足で健康な子どもの出生を願うのは、至極当然の親の心情でもあります。こうした現実認識に立ち、優生思想をどのように考えていくか、どのように向き合っていくのかという研究を行っています。

教育活動

 ソーシャルワーカーの養成に携わっています。2013年度は、1~3年生を対象とした「相談援助実習指導Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ」「相談援助演習Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ」を担当しました。

 1年生を対象とした演習では、ソーシャルワーカーが他の専門職とどのように違うのかが分かる授業を心がけています。また、2年生を対象とした実習指導・演習では、3年次に予定されている実習に向け、ソーシャルワーカーの活動が具体的に学べるよう視聴覚教材を活用した授業を行ったり、これまでに学んだ理論を実際に使うことを意識した事例学習を行ったりしています。さらに、3年生を対象とした実習指導では、実習で必要となる日誌やアセスメント票、個別支援計画書の作成など、記録技術を高めるためのトレーニングを行っています。

 部活動やサークル関連では、クッキングサークルの顧問をしています。2013年度は、本土の大学で社会福祉を学ぶ学生を招き、沖縄の食文化の紹介や会食を行い、交流を深めました。

所属学会・団体

日本社会福祉学会、日本介護福祉学会、日本生活支援学会、日本生命倫理学会、沖縄県ソーシャルワーカー学会、日本社会福祉士会、日本精神保健福祉士協会

学外活動

 沖縄県社会福祉士会で広報委員をしています。社会福祉士を広く知っていただくためにパンフレットを作成したり、会員向けに県内の福祉施設等を紹介する記事を執筆したりしています。

 また、沖縄県ソーシャルワーカー学会の実行委員をしています。県内の医療ソーシャルワーカー協会や精神保健福祉士協会、ソーシャルワーカー協会やスクールソーシャルワーク研究会のみなさんと力を合わせて2月に開催される学会の準備を行っています。

 私自身は教育現場のソーシャルワーカーであるため、福祉現場のソーシャルワーカーとのつながりを大切にし、日々目の前のクライエントと関わる現場ならではの視点を学ばせていただきたいと考えています。

作成教材
  • ・ソーシャルワーク演習のための88事例―実践につなぐ理論と技法を学ぶ(共著)(中央法規、2013年)
  • ・21世紀の現代社会福祉用語辞典(共著)(学文社、2013) など
論文
  • ・福祉国家における優生政策の意義―デンマークとドイツとの比較において―(単著)
  •   (久留米大学文学部紀要社会福祉学科編第12号、2012年)
  • ・『祖母の知恵仮説』と高齢者福祉(単著)(久留米大学文学部紀要社会福祉学科編第12号、2012年)
  • ・介護福祉士の医療行為に関する一考察(単著)(日本生活支援学会誌創刊号、2012年) など